大澤龍太郎の挨拶「あなたの心にナックルボール!いや揺れとるやないかい!」を紐解く。【前編】#考察

2023/12/05 野球監修:フォロワーR・フォロワーRの弟・フォロワーRの野球友達

便宜上大澤龍太郎くんのことを大澤と呼び捨て表記にしています。

目次

 

 

皆さんご存知、大澤龍太郎のお決まりの挨拶

 

 

あなたの心にナックルボール

いや揺れとるやないかい!

 

 

脳裏に再生される大澤の溌剌とした声と裏腹に、私はこの挨拶から歌が主要なコミュニケーション手段だった時代のノスタルジーや深い感慨を感じた。

かなり叙情的な挨拶だ。

与えられた短い時間に己をアピールしようとする姿が、31音に想いを込めた人々と重なる。

大澤は先日、ジュニアなのに中学校で全くモテないとTVで悲観していたが、平安時代なら大層モテたに違いない。*1

 

我々はこの挨拶に

「つれづれのながめにまさる涙河袖のみひちてあふよしもなし」

に対する

「浅みこそ袖はひつらめ涙河身さへ流ると聞かば頼まむ」

レベルの返歌をするべきなのだろう。*2

そのためにはこの挨拶を理解する必要がある。

 

わっしょい俳句、大澤くんを含めた無所属ジュニアは参加していないことが悔やまれる。

大澤くんの文芸的センスを遺憾無く発揮していただきたかった。

 

まずは分解して考えてみよう。

 

あなたの心に/ナックルボール/いや/揺れとるやないかーい!

 

あなたの心 は考察するまでもなく、我々(会場にいる人、動画を視聴している人)、そして中でも大澤担の心の事だろう。

 

ナックルボール

体言止めによって強調され、複雑な余情を感じさせる。

唯一カタカナが使用され、視覚的にも印象に残る。

 

大澤龍太郎は野球好きで有名である。

龍太郎という名前は中日ドラゴンズからつけられたらしい。(大澤は中日ファン)

そのことから、野球のナックルボールと考えてまず間違いなだろう。

 

筆者は野球の知識がない。

 

そこで、前回のブログに登場した野球に詳しいジュニア担Rに再び協力を仰ぐことにした。

筆者同様大澤の言う「あなた」に含まれるが、野球の知識が無い方も多いだろう。

 

それでもマイナーな球種を選択するあたり何か意味があるはずだ。

ナックルボールとは

 

ナックルボールとは、野球の変化球の一つである。他の変化球は下左右どちらに変化するか概ね決まっているのだが、ナックルボールは不規則に変化する。この通りナックルボールは数ある変化球の中でも投げるのが難しい球種であり、実際に投げている人は少ない。また、ナックルボールは打者にとっても投手にとっても揺れて見える球種。

 

 

「揺れる」

 

ここで、揺れているのがナックルボールである可能性が浮上した。

 

 

ナックルボールに続く、

いや揺れとるやないかーい

単純に考えれば、自分が投げたナックルボールに対して揺れとるやないかーいとツッコミを入れている。だが、それには違和感がある。

 

このブログを読んでくださっている大半は美担の方だろう。

わかりやすく浮所くんの挨拶で少し例えてみよう。

 

冬に長袖を着た浮所飛貴が登場し、「いつも半袖!元気モリモリうきしょひだかでーす!!!!!!!!」「いや、長袖やないかい!」

というならノリツッコミとして成立しているが、

「いつも半袖!」と半袖で登場し「みじかいやないかい!」

可愛いが成立していない。

 

 

ナックルボールが我々には見えていないこと、

それがこの問題の最大の難点だ。

 

 

単に、このツッコミが

「真っ直ぐじゃないんかーい」ということを言いたいのならば、わざわざ揺れている。と言う必要はない。

大澤にとって、「ナックルボール」と「揺れる」は枕詞のような位置付けで、セットなのではないだろうか?

もしくは、繰り返すことで野球に知識がない人々にも揺れる。と言うワードを伝えたかったのではないだろうか?

 

この「揺れる」と言うワードが挨拶を紐解く重要な鍵となるだろう。

 

 

 

引き続き、「揺れる」にフォーカスして考察していく。

 

一体何が揺れているのか。

頭につく

いや

によって 本来揺れるべきではないものであることが示唆される。

野球好きを公言するアイドルの挨拶の多くに「ホームラン」「ストライク」が登場する。

そもそも球種を絡めた挨拶は少ない中で大澤がここまで「ナックルボール」にこだわる理由はなんなのか。

 

揺れているのはファン?orボール?

 

揺れているのがファン/あなたの心と仮定すると、

大澤くん気になるかも…

もしくは

大澤くんもいいし、〇〇くんもいいなあと揺れている。

いや、揺れとるやないかい!とつつこみが入ることや、

大澤は「俺のこと気になってんじゃん笑」といったことを言うタイプはないことをを考えると後者だろう。

しかし挨拶でするには不適切のため考えにくい。

よって、揺れているのはボールだと言い切って良いだろう。

 

揺れている=ボール

ではボールは何を表しているのか考えていきたい。

 

ここで3つ疑問が湧いた。

 

1つ目。

大澤はナックルしか投げれないのではないだろうか。

 

 

 

我妻善逸が、元鳴柱・桑島慈悟郎の期待に応えようと寝る間を惜しんで習得した霹靂一閃のように、大澤もナックルボールしか投げれないのか。

「ひとつのことしかできないならそれを極め抜け、極限の極限まで磨け」というじいちゃんの言葉を胸に、ナックルボールだけをただひたすら投げ続けた日々があったのか。

また、ナックルボールのみ投げれない野球ジュニアがいるのではないか。

 

 

 

 

 

それはないだろう。

そこで、

大澤の投げれる球種を調べてみた。

140km/hのストレート(これは事実なのか?一般の中学生にしては速すぎる。大澤は今からプロを目指すのか?)、緩いカーブ、ナックルカーブ。そして、ナックルボール

この4球種は確実投げれるようだ。

 

2つ目。

ナックルボール当たったらどうなるのか。

 

当たると揺れるのであれば、心を揺らすパフォーマンスをナックルボールを当てることに例えている可能性が出てくる。

Rによると、

 

 

 

体に当たると痛いだけ。

これに特に意味は無さそうだ。

 

 

3つ目。

そもそも我々はどの立場なのか。

 

 

バッター?

 

キャッチャー?

 

それとも、審判か?

 

 

私は、我々はバッターであり、デッドボールの可能性が高いと睨んでいる。

 

この挨拶は大澤担以外がいる場でも披露するため、多くの人々は構えていない。

ミットをはめる隙すらもない。

 

そして、

 

 

大澤は「 」を狙っている。

 

加えて挨拶を披露した大澤に対し、「それ、デッドボールじゃん」と発言したジュニアもいたようだからである。*3

 

 

考察が煮詰まってきたので

 

チャットGPTに聞いてみると興味深い返信が返ってきた。

ナックルボール」は野球の投球技術で、球が揺れたり動きを変えることを指します。その表現は、アイドルが自分の個性や魅力がぶれたり変わったりすることを意味しているかもしれません。つまり、アイドルが常に新しい魅力を見せることを意味しているかもしれませんね。

 

 

説1  ナックルボール自体が大澤である

 

我々は初めから大澤が我々にナックルボールを投げている前提で考察していた。

盲点だった。

つまり、これは様々な姿を我々に見せていくぞという大澤なりの決意と捉えることもできる。

 

はたまた、掴むのが難しいアイドルであるというファンへの挑戦的な宣言なのか?

 

また、ファンの心を揺さぶるパフォーマンスの可能性も考えたが、やはりこれでは「いや」とツッコむ辻褄が合わない。

 

揺れているのは揺れてはいけないものなのだ。

 

 

ここで、興味深いツイートを発見した。*4

 

大澤が2023/06/11 スプリングパラダイス東京公演(見学、岩﨑大昇・佐藤龍我・猪狩蒼弥)にて、

大澤龍太郎です!大昇くんの心(のド真ん中)に(ド)ストレート!」と挨拶したらしい。

いや、揺れとるやないかい!は無い。

 

 

ストレート?!

ナックルボールではなく?ストレート!!

 

 

ストレートはまっすぐ届く、アイドルとして

ファンの心に投げたい球種No.1だろう。

 

キューピッドの矢のように心を射止め、ファンに一直線なイメージをもっている。

 

これにより、挨拶でストレート(ナックルボール以外)を投げることができることがわかった。

 

 

尚更、ストレートをファンには投げることができない深い理由がここにあるはずだ。

 

大昇くんは、同じく美 少年の佐藤龍我に

「萌え系の妹みたいな存在。弟じゃなくて妹ね。オレはそんな龍我に「お兄ちゃん、私の部屋に勝手に入ってこないでよね!」って言われる兄。」

と言ったり、楽屋でちゅーをせがんだことをメンバーに暴露されたり、

 

少年忍者の田村海琉に

「すごく可愛い子が入ってきたなって。生まれたての子猫を見た感覚」「まだ実現できていないけど、ぜひご両親に挨拶に行きたい(笑)」「スタジオに入ったら海琉がいて、「天使が舞い降りてきた」って衝撃だった。」

 

と言ったり、揺れまくりである。

 

自由気ままに愛を振りまく姿、猫ちゃんなのは大昇くんの方ではないか。

 

つまり、

 

球種は大澤の心情を表している

ストレート←球種変更可能

大澤  ⚾️ → →   大昇

 

岩﨑大昇はこの世にたった1人だが、大澤龍太郎のファン/観客は大勢いるため己が誰に刺さるかわからないということだろうか。

 

 

なぜファンにストレートを投げれないのか。

 

先述したように即座に突っ込んでいることから揺れるべきではないことを大澤も自覚している。

 

アイドルは大勢のファンを幸せにする仕事のため、特定の1人の心を狙って真っ直ぐ投げることは許されないというジレンマかもしれない。

 

 

だとしたら、この日のみストレートを投げることを許された大澤の心情は計り知れない。

 

余談だが、大昇くんは自分の名前を言われたことに気づかず、一緒に見学に来ていた猪狩蒼弥に「オレ?」と聞いていたレポがあるので、多分届いていない。

 

ここで一つの説が浮上してきた。

 

この挨拶は

説2

本人ですらどちらに曲がるか予測不可能な魔球を投げるしかない大澤の切なさが表れている。

 

先述したように、アイドルならば本来ファンの心にまっすぐ気持ちを届けたいはず。

 

しかし、大澤はその優しい性格と己のアイドル観ゆえに自分でもどちらに曲がるか分からない「揺れる」球を投げるしかないのだろう。

 

挨拶から感じられるは感傷はこの葛藤から来ているのではないだろうか。

 

はたまた、自分ですら己の予測不可能な才能を持て余しているということか。

 

 

1体1のイベントがもし開催された際にはファンにも「ストレート」を投げてくれるのだろうか?

律儀な大澤は他のファンのことを考え、またしてもナックルボールを投げてくるのだろうか?

 

閑話休題この挨拶には大澤のアイドル哲学が詰まっていることは確実だろう。

 

前編のまとめ・結び

 

・あなたの心=ファン

・揺れているのはナックルボール

・球種は大澤の心情

・現時点で有力な説:大澤はアイドルのため、ナックルボールしか投げれない

・優しさのため、ストレートが投げれない切なさが含まれている。

 

まだ解明していない部分が多いが、この挨拶に含まれる大澤からのメッセージは1つではないのかもしれない。

 

わっしょい後、みんなに滑ったと言われてもこの挨拶を続けている理由が分かったような気がした。

 

そして、ファンは本当にバッター(敵)なのか………?

 

 

また、ナックルボールの使い手大澤龍太郎から1人、ストレートを受ける

 

 

岩﨑大昇とは一体何者なのか…

 

 

中編は島動画や雑誌等の記録の時系列を整理し、歴史から意味を考察していく。

 

参考

大澤龍太郎くんISLAND TV挨拶まとめ

https://note.com/nice_ruff121/n/n1e52faa81394?sub_rt=share_b

https://note.com/nice_ruff121/n/n945946f0aa87


 

*1:「NEWSの全力メイキング」#112#113

*2:藤原敏行在原業平の内記に好意をよせて交際を求めて詠んだ歌。そして、その返歌。(在原業平が代わりに詠んだ)

意味:終わることなく続く長雨を、あなたのことを思いながら物寂しく眺めているとその長雨で増した川のように、あなたを思って流した涙が川のように流れて涙の川になってしまいました。その涙の川に袖がぬれるばかりで、あなたに逢うすべもない。

涙を流したために川ができたとあなたは仰いますけれど、その川が浅いから、袖が濡れるくらいで済むのでしょうね。涙の川の水があふれて、その身が流されてしまったとお聞きしましたら、あなたのことを頼みに思いますよ。

*3:Johnnys Experience2022

*4:https://twitter.com/search?q=%E5%A4%A7%E6%BE%A4%20%E5%A4%A7%E6%98%87&src=typed_query&f=top